ある雨の日

マスクが完売しました。

また、完売後もたくさんの再販についてのお問い合わせをいただき、本当にびっくり。

ありがとうございます。

今後、今の仕様を変更して再販するか、もう再販はできないのか

本当にわからないのですが、少し仕様を変更したサンプルを作ってみようかなという気持ちにはなっています。

ただ、資材を買い付けていない今、かなり在庫が品薄になってきているので

どこまでできるかはわかりません。

さて、臨時でマスクも作りましたが、

本来の作りたいものも作って行こうかな、と思っています。

あたらしいものを作りたい。

そう思って、ぼちぼち作業をはじめています。

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今日はなかなかの雨で。

なかなかの雨、というのは私の中で、

強い風の伴う雨で。

こんな日、決まって思うのは野良猫さんたちのことで。

寒がりで濡れるのが大嫌いな猫ちゃんたちは、雨宿りできているのかなって。

雨も風もしのげる場所、見つけられているのかな。

くーちゃんは野良猫時代、雪の日や雨の日は体をビショビショに濡らしながらお庭に来た。

太い腕で、のそのそ歩きながら。

一生懸命拭いたけど、ドライヤーもできない濡れたままの体を見て

何もできないことが情けなくて

彼の姿を見て拭った涙が何度も溢れたのを、今も覚えている。

その後、結局家の中に引き入れることになるのだから

それならもっと早く、あの雪の日でも、あの雨の日でも、

家の中に入れてしまえばよかったなと、ぼんやり思う。

猫エイズかもとか、先住とうまくやれるのかとか、お金とか

たくさんの心配があったけれど

結局すべてひっくるめて受け止めてしまった今

もっとはやく保護できれいればと。

こんな雨の日、少しでも多くの子が、誰かの暖かい手に触れられますように‥。

今のわたしができること

窓の外を見ると、ご近所のおうちや木々が立っていて

お庭に植えていた花はぐんと茎が太く伸びて花を咲かせ

そこにはあたりまえのように春と日常があるのに。 数ヶ月前とすっかり世界は変わってしまった。

生活が逼迫していく中で、この世界で私にできることはなんだろうと考えると

現実問題、猫ちゃんを食べさせていかなければいけないし

少しでも誰かの癒しになるのなら

作品を生み出していくことしかやはりないのだと思っていて。

マスクも無くなっていく中で、自分と家族、私の兄たちとその奥さんと甥っ子に向けた手作りのマスクをSNSにアップしたら、何件かお問い合わせをいただきました。

その度に心苦しいのですがお断りしていました。

理由は‥

マスクの材料は、たまたまハンカチ作りのために仕入れていた物をまわしていて

マスク用として買っていたものではないため、保管もアトリエの棚に通常通り入れていたもの。

本来マスクを作る環境は衛生面の観点から限られていて、それを猫と暮らす環境下にあるアトリエで作っていいものなのか。

縫製界にほんの少しでもいた経験から、ベビー用品を作る難しさを知っていたため

本当に躊躇していました。

だけど、今のこの情勢。

政府から配られるマスクは家庭でたった２枚。

もちろんうちの家族は２枚では足りません。

しかも、マスクは誰かと共有していいものではない。

そしてあのサイズ感‥

私にできること。

マスク、販売用に作ろうかなと。

せっかく作るのなら、magicalとしてプライドのあるものを作りたいと思います。

いろいろ考えて、アトリエにある材料だけで買い足すことなくやってみたいと思います。

悲しいことばかり、苦しいことばかりだけど、やっぱりこんな今だからおしゃれを楽しんでほしいと思うし、見るだけでかわいい〜♡と思えるものを作りたい。

在庫から材料を捻出するので、どこまでできるかはわかりません。

でも、先日手芸店の店員さんに混乱状況を伺い、むやみやたらに買い足していい状況ではないなと。

そもそもゴムはもう太いもの以外全部売り切れでした。

そんなわけで昨日一斉にアトリエの中と道具をできるかぎり清掃、消毒しました。

世界の名だたるアトリエが幸いSNSに作っている様子をアップしてくれていたので

それも参考にしながら、作っていきたいと思います。

ただ昨日手袋をして縫っていたらめちゃくちゃ難しかった‥

これは本当に悩みどころ。

いつもの倍以上に時間がかかる。時間がかかるということは工賃が上がってしまうんですよね‥

でも在庫の状況からすると数は限られてしまうけれど、お声をかけていただいた数くらいなら作れるかなと思います。

ゴムは家中をひっくり返して捜索してでてきたものを代用するか、リボンでいくと思います。

そんなわけで今日からしばらくマスク作りに専念してみます。

近日中にお披露目できるとは思います。

これは家族と自分用のマスクちゃんたち↓

こんな悲しいことがある。

泣いてしまった。

著名人がお亡くなりになった時、ショックを受けても涙を流したことって

今までなかったと思うんだけど

志村けんさんがお亡くなりになったと聞いて、泣いてしまったよ。

本当に悲しい。寂しい。

なんだか受け止めきれず、訃報を聞いてからぼんやり過ごしてしまった。

映画にドラマに、これからもすごくすごく楽しみだったのになぁ。

どのチャンネルでも、追悼で今までのバカ殿様やドリフなんかの放送が

チラチラでるじゃないですか。

それを見て、父がお腹抱えて笑ってるんですよ。

父も、すごく志村けんさんがすごく好きだったのでとてもショックを受けていて

涙を浮かべて悲しんでいるのに、コントを見ると笑ってしまうんですよね。

それってね、すごいことだと思いません？

泣きながら笑ってしまう。

これこそがプロの姿なんだなぁってね。喜劇王なんだなぁって感じます。

最期まで会えなくなってしまう、コロナという感染病が如何に怖いか。

改めて実感しています。

もう、誰かの大切な命を奪われたくない。

今、生きている私たちが頑張らないと。踏ん張らないと。

大切な命を守るため。そう強く思います。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。