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執筆者の写真magical

更新日:2022年9月15日

月に1度、譲渡会が行われています。

場所は茨城県南部。

ぜひ、近郊にお住まいの猫ちゃんを家族に迎えることを検討している方

足を運んでみてください。

※ご来場の場合はマスクのご着用をお願いいたします。

どんな子が来るのかな〜?って興味がある方はこちらのブログをチェックしてみてくださいね。

https://ameblo.jp/maron-mama

さて、ご存知の方も多いと思うのですが

うちにいる子はすべて私が保護した子、またはそれに携わった子なんですよね。

せたじを保護して、実際にねこちゃんと住むようになってから

殺処分という言葉を知ったり、野良猫のサバイバルの現状を知ったり

たくさんの現実を知ることになったのですがね。

うちの5ニャンズのうちパトラ、麦じ、くぅは出会った時からすでに成猫。

いわゆる大人の猫ちゃんでした。


もう人に懐かないんじゃないか?と言われたりもして

毎回地域猫にする選択肢も視野に入れつつ、どうしてもそれが私にはできなくて

家の中に入れるかたちになりました。


でも、どうしても家の中に入れるには限度があって

せめて地域猫にという選択肢をとる人、そこに力を入れている人がいて

きっと、みんな断腸の思いでやってるんじゃないか想像しています。

でもふと時々思うんだけど、いつになったらこれって終わるの?


終わりはあるの?


蛇口の水は、しめなければいくら出口をしめたところで溢れてしまう。

じゃあ蛇口の水はどこから流れてくるの?

去勢避妊せずにご飯をあげる人、飼い猫を外飼いにすること

そしてブリーダーが新たな命を売買のために生み出すこと

生態販売する必要は果たしてあるのでしょうか。


これだけ溢れているのに。

殺さなければいけないほど溢れているのに。

保護活動している人は、日々命を選ばなければいけない現実があるのに。

誰かの断腸の思いの行く末にいる地域猫たちの「死に方」はほとんど変わらないと思います。 事故、虐待、喧嘩からの感染症、暑さや寒さからの消耗、ご飯をもらえなくなる場合もあると思う。 猫の体は変わったとしても、外の環境は何も変わらないのです。

それなのに、必死に保護活動をする人がいる傍らで

なぜまだ生み出すのでしょうか。

なぜまだお金で売買される猫ちゃんが必要なのでしょうか。

近くで里親を探す人がいると

私も限られた人脈だけど、声をかけるんだけど

「子猫から飼いたいから」

「できるだけ病気にならない子がほしいから」

「見た目が汚いから」

実際に言われた言葉です。

でもね。病気なんてそんなの一緒に生活してみないとわからない。

子猫のかわいさとか、成猫のかわいさとか、そんなのない。

真摯に向き合えばかわいくなるのです。

他人と過ごすことと同じ。

相性の問題で、そこに子猫も成猫も関係ない。

そもそもペットと言う言葉も好きじゃない。

ペットという言葉で、無意識に支配したり下にみる行為は間違っていると思うし

一緒に暮らすということは家族を迎えることだと私は思っているからね。


だから、一緒に暮らす子を引越し先では飼えないから断腸の思いで手放すというTwitterが時々流れてくると、それは違うよって思ってしまう。

断腸の思いをするのは都合に振り回される動物です。 (断腸の思い:はらわたがちぎれるほど悲しくつらい)


猫と暮らす私たちは、最期まで看取る事を想像しながら、自分に万が一の事があった時、誰が引き取るのかまで視野に入れておかなければいけないのです。


こんな話をするとね、大抵頭がちょっとおかしい人だって思われたり言われたりするんだけど‥

先日、京都の動物保護ボランティアの自宅内で犬や猫の死骸が溢れていたという悲しいニュースが耳に入ってきた。

この短い記事でしか読んでないので、きっと事件のほんの一部しか私は知らないと思う。

だけど、その経過を辿ると、もっとはやくに手を打つタイミングはいくつもあったように思うんだ。

果たして、保健所の指導は適切だったのか。

調査の結果「指導」というかたちをとったのなら、その後の見守り体制はどうなっていたのか。

1度の口頭注意だけで済む案件だったのか。継続指導は必要なかったのか。

もっと行政を強化する必要があるように思うし、虐待を疑う通報があったところで、断られたため家の中に入れなかったとあるけれど、虐待って断られたから入れなかったというかたちで終わりにしていい案件ではないと思う。

ここで出てくるのがこの「ペット」という呼び名。

ペットは所有物だから、飼い主(所有者)が了解しなければ手が出せない。という法律。

じゃあなんで物なのに、虐待の通告があるの?

みんな所有物として見ていないからだよね?

そこで府警と保健所の連携機能、それから弁護士なんかも介入することはできなかったの?

きっとこれまでの経過を精査すれば、今後どうすればいいのかという答えがでてくると思うんだ。


こんなことが必要だった、でも法がネックになって動けなかった。

だから、殺処分はある程度許容が必要だ。


それじゃ本末転倒だと思います。


法がネックになって動けなかったのなら

法改正をするためにどんなことができるのかを

誰かと一緒に考えたい。


そのために動いている人を今私は応援していきたい。

そのために自分なりにできることを見つけたい。

自分が少しでも携わった命には、必ず責任が生まれます。

犬や猫を虐待者に預けた人はきちんと見定められてなかった。

自分の都合しか考えていなかったと思うのです。

そもそも人と人は1度会っただけでその人がどんな人なのかは計り知れません。


私を含め人はいろんな顔を持っています。

親に見せる顔、恋人に見せる顔、友達に見せる顔、先生に見せる顔。

それと同じで、虐待者は私たちに見せる顔、友達に見せる顔、お役所に見せる顔、そして動物たちに見せる顔があります。

接触者の数だけ顔があります。

だから、いろんな人とコンタクトをとって情報共有する必要がある。

預けたら預けっぱなしは絶対だめで、その後も経過を追う必要があるのです。

しかも、口頭だけではなく、現認しなくてはダメです。

写真や言葉だけでは、人はどんな仮面もかぶれるのです。



現実問題、難しくても諦めることは絶対にいけないと思うし

命に携わるならそれ相応の覚悟が必要なのです。



野良猫は身篭った子を殺されます。

手術を行う獣医さんはやむなく何十頭も殺します。

心も体もすり減ります。


だから野良猫をひとりでも多く救いたいと願うのは間違いなのでしょうか。

これでも生態販売するために生み出すことは必要なのでしょうか。


うちの麦やパトラはいまだに時々トラウマで苦しんでいます。

買う命を減らし、少しでも野良から家に入れる子を増やしたい。


数年前は、私も知らなかった。

だけど、知る前と知った後、確実に意識は変わったから

野良猫の現実をこれから少しずつ人と共有させていただきたいと思っています。


だから、今できることがないと思う人は

この現実を誰かと共有してほしい。家族でも友人でも、ご近所さんでも親戚でも。

この問題に目を向ける人を増やしてほしい。

そして、一緒に暮らす命があるならば、最期まで優しさで包んで幸せにしてほしい。


私もいつか事故で命を落としてしまったり、病気になったりするかもしれない。

それでも命ある限り、精一杯命と向き合って共に生きたいのです。

私は現実するのが難しく課題が山積みだとしても、殺処分0野良猫0を諦めてはいけないと思うし、口に出してこの世に訴えていかなくてはいけないと思っていて。

そして動物たちが苦しむような環境は断固否定していかなければいけないのです。

そもそもその環境にすることが間違えてる。

その環境になる前に、行政や人に助けを求めて共有していきましょう。

どうすることが最善なのか、一緒に考えていきましょう。

人の虐待だって動物への虐待だって、終わりのみえない今という現実とともに、無くさないといけないという意識で戦いこの世の仕組みをより良い方向へ変えていかなければいけないのです。

きっと、いろんな意見があっていい。

私の意見がすべてじゃなくて、命と向き合う意見はたくさんあるはずで

そうやってひとりひとりが命と向き合い受け止めて議論して、今を変えるために動くことが

動物たち、私たちの未来をより明るいものにするのだと、信じています。

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やっと、手術から2週間がたちまして。


明日うまくいけばくうちゃんは抜糸です。


できるといいなぁ。



基本的にくぅちゃんは生活圏が1階のリビングで、

帰ってきたその日は珍しく2階の私の部屋に来たので

ずっと一緒に寝られたんだけど


それ以降は一緒に寝ようと2階連れてきても、1階に降りて行ってしまうので

2階の寝室から夜中に何度か起きて様子を見に行くのだけど

いつも同じ場所で寝ているので

私が安眠妨害しているような気がしてならない‥


でも1回大きな物音がして、慌てて下に降りたらエリザベスカラーはずれていてね。

冷や汗かいたから、心配性の私はやめられないのだ‥



2週間もくれば、私もくぅちゃんも、カラーと介助生活に少し慣れてきて。


そしたら気がついたのですよ。


もちろん手術した場所は毛が刈られておハゲ。

今回採血を首からしているので、首もおハゲ。

腕から点滴をしているので、腕もおハゲ。


なにやらおハゲだらけ‥


くぅがね、最近やたらカラーを一生懸命ペロペロするのですよ。

あぁ、毛繕いしたのにできないのストレスだろうなぁ‥と

首元だけ少しカラーをはずして毛繕いさせてみると

ものすごいハゲているところを、ペロペロ、ガチガチ噛んで少し毛を毟っていたり

首元もバリバリ足で掻き毟ったりでちょっと心配になってしまって。


なんだか手術前より毛が抜けやすくなっているような気もする‥。

掻いてる場所がバサバサ束で毛が抜ける。

毎日ブラシしてるんだけどなぁ。。


どうやら弱ると毛がハゲやすくなるようだということをインスタのフォロワーさんから教えていただいたりもして

エリザベスカラーがはずれたらせめて首は守った方がいいかなと、つけ襟を作ってみました。








めずらしく、パトラさんが試作品をモニターしてくれました♡




つけるのは本当に短期間だろうけど、ないよりはマシかなぁ。


カモミールの季節はいつのまにか過ぎてたけれど

カモミールは強い花だから、来年もたくさん咲くはずなんだ。

逆境に耐える、強く生きるカモミールのような花がこれからのくぅちゃんも守ってくれますように。


はやくくぅちゃんが快適にのんびり暮らせるようになるといいな。



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執筆者の写真magical

数ヶ月前から、米粒くらいのイボのようなものができていることは気がついていました。


でも、以前パトラの腕にできものができた時、かかりつけの獣医さんにみせたら

「老人特有のなんともないものかもしれないし、これが大きくなったらまたみせにきて」

と言われたことを思い出し、今回も様子を見るという選択をしてしまったのです。


気がついた時にはかきむしって血を流していて随分大きくなっていた。

すぐに近くの獣医さんに飛び込んで、みせたのが5月3日。


そこのお医者さんは、「最善は切って細胞診に出すことで、あとはレーザーで焼くこともできるけど、その場合は完全になくなるかはわからない」ということだったのだけど

くぅはもともと呼吸がかなりつまっていて、いつも呼吸をするたびにブーブー言ってるので

「麻酔ができるかなぁ‥」と言われて。


そこの獣医さんは普段から看護師さんがおらず、獣医さんひとりでやっているので

不安になった私は痒み止めの軟膏をもらって

さらにこれで効かなかったらかかりつけ医さんの方にも連れて行こうと思って。


それから、結局できものはおさまらなくて

5月13日かかりつけ医さんに連れて行くと、抗生剤を注射してエリザベスカラーをして、

「これで大きくなるようならまた連れてきて」とやはり言われて。


さらに6月4日、大きくなっている気がしたので再診したところ

大きくなってる!と驚かれ

慌てて別の高機能な病院にできものの写真を撮って見てもらったところ

『肥満細胞種』だろう、とのことで手術の予約をそこでやっと入れたという流れになります。


私が初めてくぅのできものを見つけてから、手術の予約をとるまでに腫瘍は何センチも大きく変わっていました。

ずっと小さい米粒のような物だったのに、大きくなりだしたら、その速度はとてつもない速さだった。


やはりくぅの呼吸の状態では麻酔は本当に難しくて、高機能の場所でしか手術できなかった事実があり小さな病院でやらなくて本当によかったと思いました。

そして、かかりつけ医さんには、腫瘍はきちんと外科のお医者さんに切ってもらわなければ、取り残しなども危険だとも言われました。


でも、振り返ってみると、そもそも私は獣医さんの言われたことを鵜呑みにしすぎて、大きくなるのを待ちすぎたのです。

結果的に、くぅの体に大変な負荷をかけ、長期の入院という悲しい思いをさせることになってしまいました。


もちろん初めてかかった近くの獣医さんも、かかりつけの獣医さんたちにもそれが最善だったのだと思います。

でも、私の最善はこれじゃなかったんだって思います。



くぅにとっての最善は確実にこれじゃなかった。



今回、くぅの手術をするのはどこがいいのかと、素人ながらいろいろ調べてみたけれど

茨城県南には、いわゆる良い高機能医療を受けられる病院がない。


結局埼玉の外科を、かかりつけ医に紹介してもらい、手術をしてもらいました。

手術が終わった後、腫瘍は全部とったと言われていたのでよかったと胸を撫で下ろしたのですが

数日後に細胞診の結果の電話がかかってきて状況は180度ぐるりとかわりました。


とった腫瘍はかなり悪い状況で、辺縁にわずかに取り残しもあるとのこと。

こうなると、再発の可能性も高いようで、再発したらすぐに連れてこいと言われました。

また、再発した場合は耳をとるしかない、とのこと。


でも手術の前に、呼吸疾患がひどいこと、高齢であること、猫エイズキャリアであること、食欲が落ちていること(体重が年々減っていて、マックスから約1kg減ってる)でリスクも高いと言われ

できればもう麻酔とか、手術とかしたくないなぁ‥と思って。


外科の先生にはきついことも言われたけれど、こちらが聞いた事は丁寧に聞いて答えてくれたし

くぅちゃんを触る手や声掛けは優しかったから、信じようと思って委ねたけれど

大学病院などを紹介してもらうべきだったのかなとか、腫瘍の認定医といわれる方に見せるべきだったのかなとか

本当にいろんなことを考えると夜も眠れなくて。


でも素人ながら、調べてみると放射線や分子標的薬という方法もあり

分子標的薬は効果が高い事、効くかどうかは腫瘍を検査すればわかるということを知りました。


だからその検査をしてもらおう!と思って病院に確認したら、すでに腫瘍はすべてホルマリンに漬けていて検査できないし、分子標的薬はしてもあまり意味はないと思うよ、と言われて。


それを聞いて、本当に悩みに悩んだんだけど、どうしても納得いかなくて。

思い切って細胞診をしてくれた所に問い合わせました。


そしたら、その先生がとてもいい人で。

くぅの腫瘍の特徴もわかりやすく説明してくれて

やはり分子標的薬は費用もかかるし、それでいて確実な方法じゃないよと。

それよりも、肥満細胞種は内蔵型、皮膚型に分かれていて、内臓にできたものが皮膚にでてきている場合もあるから

特にできやすい脾臓を超音波で確認して

遠くの効くかわからない薬を試すよりも、そういう足元を固めることをした方がいいよと言われました。


その先生は無駄な医療はやはり猫の負担になるから、獣医の自分が言うのもなんだけど

なるべく自分のうちに子には切ったり縫ったり医療にかけるよりも

毎日を穏やかに暮らす方がいいと思っているんだけど

今回のくぅの状況では手術をしたことも正解だよと論理的に説明してくれて、

すごく悩んでいた事を親身に聞いてもらえて、私もう涙ちょちょぎれた。


また電話切ったらいろいろ考えて不安もでてくるだろうから

何かあったらまたいつでも電話していいよ、とも言ってくれて。

前世神様なの?


自分で電話しといて何だけど、細胞診をした人にまで話を聞きたがる患者っていないと思うんだけど

嫌がらずに時間をとって丁寧に相談にのってくれて、すごく優しくしてくれたなぁ。


この先生とお話しして、かなり方向性は定まったけれど

またひとつの意見としておいといて、腫瘍の認定医さんにお話を聞く必要があるのかないのか

これもまた情報を集めて、今の自分にできる最大限の力でがむしゃらにくぅをサポートしようと思います。



くぅは入院中、あまりご飯も食べていないし、すごくいい子にしているから

抜糸まで家で過ごした方がいいだろうということで

15日から家に戻ってきました。


くぅは今日もカラーが不便で嫌で仕方ないはずなのに

全く文句も言わないで耐えています。


今回切った場所が場所だけに、かなり円形の小さなカラーをしていて

水を飲むのもご飯を食べるのも、人のサポートが必要なほどで

本当に辛くて仕方ないはずなのに。


なんでこんなに良い子なんだろう。

なんでこんなに優しい子なんだろう。尊いんだろう。


なんで私はくぅに、大好きだよって伝えることしかできないんだろう。

もっともっとできることないのかな。


いずれはお別れがくるとはわかっているけれど

それまでは毎日ご機嫌に楽しく穏やかに過ごしてほしいし

その時に、できるだけくぅに辛いことや後悔がないように生きてほしい。



まずは、くぅちゃんの傷と体力が回復するのを待って、私はできることを模索していこうと思います。

猫エイズキャリアのこと、軟骨の大変なところを切っているため

傷の治りも遅いという予測で、少しながく抜糸までかかります。


今後、くぅちゃんはまだまだ呼吸疾患の治療も必要だし

腫瘍についてももっともっと勉強しなくちゃいけないなと思います。



これを読んでくれた人は、本当に、本当に、

何か猫ちゃんわんちゃんにできているものがあれば、すぐに病院にみせてほしい。

取り越し苦労であれば、それはそれでいいのです。


そして、大きくなったらみせにきてと言う言葉を鵜呑みにしないでほしい。


特に、皮膚型肥満細胞種はでてきたと思ったら引っ込むを繰り返す場合もあるらしい。

猫ちゃんの場合、特に悪さをしなければとらない場合もあるみたいなんだけど

できているものが肥満細胞種なのかどうか確認する必要があるんじゃないかと思います。


本当に、本当にお願いします。








少しでも誰かの参考になることがあるかもしれないので

お写真をアップしようと思います。

術後と術前の写真です。

苦手な方は見ないようにしてね。











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