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執筆者の写真magical

麦との4年間

麦じが家の中で住むようになって、6月9日で5年目に入った。


家の中に入っても


外で暮らしていた時に麦のことを追いかけていた近所の飼い猫がお庭に来ると

しっぽを膨らませて「ニ"ャーーーー!」と叫んでいたし


だされたご飯を慌てて丸呑みしていたけど


それが今年、やっと過去になった。


今は飼い猫がくると「ニェ‥」と鳴いて静かに見ているだけだし

だされたご飯もゆっくり食べられるし、お腹いっぱいな時は残すこともある。



麦は、うちの子の中でもダントツに臆病で

人と目が合うとドギマギしていたり

人が近づくと慌てて逃げたり


なかなか人のことを心底に信じてくれることは難しいなと感じるけれど


麦なりに麦のペースで家の中での生活を歩んでくれているんだなって感じる。





初めて会った時の麦は成猫なのにダニまみれで本当に体が小さくて、近所の飼い猫に怯えて

誰もいないのを見計らってうちの庭にきては畑にまかれた土にまみれたヌカを食べてた。


ご飯をあげるようになったら、どこからともなく慌てて走ってきて

「ニャー!!」と叫び、慌てて出されたご飯を丸呑みして、またすぐにどこかへ走っていく。


一度どこに住んでるのか後をつけようと思ったら、一瞬でいなくなっちゃって

おかしいなぁと思っていたら

保護した後、ご近所さんに数軒先の草が伸びきった空き家の庭でじっと身を潜めていたらしい事を偶然聞いた。



なんでこんなにダニがつくんだと思っていたら、そーゆうわけだったんだなぁって。


保護した足で連れて行った獣医さんが、ダニだらけだったから去勢と一緒にシャンプーもしてくれた。

保護前の麦

麦は、すごくいじめられてたくせに、子猫にとても優しくて

せたじやくーちゃんにも媚を売って生きていて、他の猫と仲良くしたい気持ちが強い。

時々、ぺろぺろ舐めながらさりげなく寝床奪ってるけど。



でも、何よりも麦の尊敬すべきところは、どんな時も生きる事を諦めなかったこと。


もちろん、本能に従ったまでなのかもしれないけれど

それこそが命あるものの使命なのかもしれないと、時々ゆるりと思う。


保護した時の年齢が曖昧で実際のところわからないけれど

外で生活していた時間よりもはるかに多くの時間を家の中で過ごしてほしいし

家の中に入って幸せだと感じていてほしい。


だから、麦を触る時の私の手は優しく柔らかくありたいと思う。

愛しみを込めて麦の名前を呼ぶ時は、笑顔で温かくありたいと思う。



5年目も、かわいい麦とたくさんの時間を過ごしたい。


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